突然『大谷翔平になろう』なんて言われても困りますよね?
大丈夫です。
私は、何も、メジャーでホームランを連発し、160キロを投げる、野球選手の『大谷翔平になろう』と言っているのではありません。
もちろん、プロ野球選手、メジャーリーグを目指す子どもたちは絶対に目指してください。
心から応援しています。
一方で、野球以外の道に進む子どもたちも多いと思います。
私は、そのような子どもたちにも『大谷翔平になろう』とお伝えしたいです。
ちゃんとどういうことか説明しますね。
目次
大谷さんは批判を跳ね返し続けてきた
大谷翔平さんは今でこそ普通に二刀流をしていますが、プロ野球選手になった時は『無理だ、通用しない』と言われていました。
更に遡り、大谷翔平さんが高校生の時、大谷さんは日本のプロ野球には行かず、いきなりメジャーリーグへ行くと表明していました。
その時も『無理だ、日本の野球をなめるな』と言われていました。
結果的に、日本ハムだけがドラフトで大谷さんを指名し、説得・力説の末、大谷さんは日本のプロ野球界に入ることになりました。
その後の活躍は皆さんも知る通りだと思います。
日本で二刀流を成功させ、大活躍した大谷さんはメジャーリーグへ挑戦することになります。
しかし、その時もまた『メジャーで二刀流は無理だ、ピッチャーかバッターどちらかを選ぶべきだ』と言われていました。
大谷さんのことを『高校球児レベル』と評した専門家もいたほどです。
そんな中、エンゼルスは大谷さんの『二刀流』を許容し、入団に結びつきます。
しかし、メジャー1年目から今の活躍があったかというと、そうではありません。
実際に、大谷さんはメジャー1年目に肘の手術をしています。
トミージョン手術といわれる、選手生命に関わる大きな手術です。
しかし、大谷さんはそれら試練を乗り越えます。
しかも、何倍にもパワーアップして。
今の活躍はもう私なんかより皆さんの方がよく知っていますよね。
メジャーリーグでMVP、二刀流で大活躍、ベーブルース(野球の神様)を超える成績。
それだけにとどまらず、WBCで日本を世界一に導き、その後のシーズンでも疲れを見せることなく大活躍しています。(2023年7月時点)
そして、大谷選手は、野球で活躍しているだけではなく、メジャー1、いや、世界1、人類から愛されている野球選手でもあります。
これらから僕たち、私たちは何を学ぶべきでしょうか?
『野球が上手い』ということだけでしょうか?
いいえ、違います。
大谷さんは常に『反対意見』を受けてきました。
人間、反対意見を受けるのは辛いことです。
しかし、大谷さんは絶対に自分の信念を変えませんでした。
反対意見に怒ったり、イラッとしたりすることもありません。
常に冷静で、落ち着いていて、自分を持っています。
皆さんはこれからどんどん成長します。
やりたいことや夢、目標もどんどん出てきます。
時には友だちから『そんなの無理やって』や『お前何言ってんの、バーカ』と言われることもあるかもしれません。
でも、大丈夫です。
自分を持ってください。
大谷翔平のように振る舞ってください。
大谷翔平になってください。
どんな分野だっていいです。
野球以外のスポーツ、パイロットになりたい、お笑い芸人になりたい、ヒカキンみたいになりたい、経営者になりたい、世界中の人たちが遊んでくれるゲームを作りたい。
全てOKです。
たまたま、大谷さんは『野球選手』という道でしたが、皆さんは違っても大丈夫です。
大谷さんは『好き』を貫き通してきた
大谷さんのトレーニング風景を見たことはありますか?
私はYouTubeで見ました。
正直、震えます。
凄すぎて、本気で震えます。
私は、その動画を見るたび『自分も頑張ろう』と思います。
子どもたちにはトレーニングの凄さはピンとこないかもしれませんが『半端じゃない努力』をしていないと無理であることは確実です。
大谷さんは世界一の努力家です。
しかし、大谷さんは、それらを『努力』とは思っていません。
『野球が好きだから』、『純粋に上手くなりたいから』という理由でおこなっています。
これは言葉では言い表せないくらい凄いことです。
これらから僕たち、私たちは何を学びますか?
『トレーニングをする重要性』ですか?
いいえ、違います。
『好き』を大切にすることです。
自分の『好き』を大切にしてください。
そして、磨いてください。
誰よりも『好き』を愛してください。
その道で世界一を目指してください。
目指した結果、世界1000位だったとしても、いいじゃないですか。
ただし、その過程で『好き以外のこと』をしないとことも多くあります。
勉強を全くしないと、大人になって困るのは自分です。
『車の運転』が好きだからといって、道路を150キロで走っていたら人を殺してしまいます。自分も死にます。
だから『冷静さ』や『ルール』を学び、習得する必要があります。
世の中は『好き』だけではどうしようもない時がたくさんあります。
自分の『好き』を大切にしてください。
だけど、それと同じくらい、自分の好きを活かすための努力もしてください。
あなたが小学生なら、親の言うこと、先生の言うこともちゃんと聞いてください。
大谷さんは、大好きな『野球』を全力でする一方、勉強もたくさんしています。
大谷さんは英語もスペイン語も喋れます。
勉強している証拠です。
皆さんも自分の『好き』を大切にし、それを更に磨けるよう、好き以外のことにも全力で取り組んでください。
大谷さんは『人間としての力』を磨き続けてきた
大谷さんはゴミを見つけたら拾うと知っていますか?
皆さんはグラウンドのゴミを拾い、ポケットに入れたことはありますか?
多くの人が『ない』と思います。
なくて全然大丈夫です。
それが普通です。
逆に考えると、大谷さんの『ゴミ拾い』がどれだけ凄いことかわかりますよね。
まず、落ちていることに気付ける視野の広さ。
これは常に心が落ち着いていないとできません。
そして次、普通は、落ちていることに気付いても、それを拾おうとは思いません。
『ゴミが落ちていることに気付く』と『ゴミを拾ってポケットに入れる』の間には大きな溝があります。
つまり、気付けても、それを拾うことは、更に心の落ち着き、人間としての成熟度が必要ということです。
大谷さんは野球選手としてではなく『人間として一級品』ということです。
これらから僕たち、私たちは何を学びますか?
グラウンドでゴミが落ちていたら拾うことですか?
それは素晴らしいですね、是非やりましょう。
私も実践します。
でも、ここで言いたいことはそういうことではありません。
心の余裕を持つこと、視野を広くすること、自分だけではなく仲間や周りを見ること、そういうことを学んでほしいと思っています。
これは大人でも難しいことです。
でも、こういうことに、大人も子どもも関係ないんです。
気付いた人から意識して実践すればいいんです。
大谷さんは、野球の打ち方、投げ方だけではなく、こういう『人間としての力』も私たちに教えてくれます。
これはどのような分野でも必要です。
コンビニの店員さんでも、パン屋の店員さんでも、駅員さんでも、自分で会社を経営する社長でも、全員に必要なことです。
君も、未来の大谷翔平になろう
私は、最初に、
君も、未来の『大谷翔平』になろう。
と言いました。
野球以外の道に進む子どもたちにも『大谷翔平になろう』と言いました。
ここまで読んでいただけたなら、その意味が少しはわかったのではないかと思います。
大谷翔平はどんな時でも自分を変えなかった。
誰よりも強かった。
人として強かった。
そして優しかった。
そうして『人類で最も愛させる野球選手』になった。
最後に強い言葉を述べて終わりたい。
大谷翔平を超えていけ
大人になると、社会に出ると、逆境ばかりだ。
世の中は凄い勢いで変わっている。
自分の考えや意見を持てない人はどんどん置いていかれる。
自分を持て。強くあれ。
YouTubeを垂れ流しで見て『影響を受ける側』だけで終わるな。
『影響を与える側』になれ。
大谷翔平を超えていけ。
野球以外でも自分が輝ける分野はたくさんある。
勝て。負けるな。
そんな君たちに負けないよう、パパもまた挑戦をし続ける。
パパはパパで、大谷翔平を超えていく。
無理だけど(笑)
終わり。
愛する2人の息子に向けて。
2023/7/13 黒田圭一