黒田商会株式会社
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  4. ビジネスをする上で最重要な【目的と手段】への理解

ビジネスをする上で最重要な【目的と手段】についての話をします。

この記事を見ている方に質問です。

この図の中にある①②③④ですが、ビジネスの結果が良くなると思われる順番に、この4つを並べてみてください。

答えは後半に述べますから、読み進める前に、一度自分で実際に順番付けをしてみてください。

あなたはどういう順番を付けましたか?

【①→②→④→③】

でしょうか?

それとも、

【①→④→②→③】

でしょうか?

ほとんどの方が、上記の順番付けをされたと思います。

しかし、どちらも正解ではありません。

正解は、【①→②→③→④】です。

①は最善、②は次善、③はマシ、④が最悪です。

なぜだかわかるでしょうか?

これを感覚的に理解できるよう、今から説明します。

『大阪から東京に行く』という目的を例に考えてみましょう。

①の【良い目的・良い手段】とはどういうことか?

まず、目的が良いわけですから、大阪から東京に、『正しい方向で』進みます。

手段も良いということは、進み方も良いということです。

例えば、飛行機(早い)や新幹線(快適)、バス(安い)などです。

この組み合わせだと、目的である東京へ到着するというミッションは十分に達成できます。

なので、①が最善であることは間違いないでしょう。

次、②の【良い目的・悪い手段】とはどういうことか?

これは目的が良いわけなので、①と同じく正しい方向へ進みます。

しかし、手段が悪いので、例えば自転車(遅い、しんどい)や徒歩(もはや着かない)で大阪から東京に向かっているということになります。

東京には近づくのですが、辿り着けない可能性が高いです。

しかし、大阪から東京までの距離は縮まるので、これを次善とします。

では次、③の【悪い目的・悪い手段】とはどういうことか?

目的も手段も間違えたということは、東京とは間違えて福岡の方向へ進んだということです。

さらにその時の手段も悪かったので、自転車や徒歩で進んだということです。

東京とは逆の福岡に少しだけ進んでしまったということになります。

この③がまだマシと言われるのは、途中で気がつけば、まだ修正が容易に可能だからです。

最後に最悪な④です。

④は【悪い目的・良い手段】です。

悪い目的で、良い手段を取ってしまった場合はどうなるのか?

それは、東京を目指しているのにも関わらず、福岡へ、思いっきり突っ走ってしまうということです。

気付いた時には福岡どころか沖縄まで行ってしまっていて、沖縄に着いた時には資金ショート、東京はおろか、大阪にも戻れない、なんていう状態です。

これが最悪のビジネス結果を生む可能性が一番高いです。

つまり、目的の方が、手段よりもよっぽど大事ということです。

目的の大きなミスは、手段では修正できません。

間違った目的で手段に優れてしまうことは、傷口をより大きくしてしまうことになりかねません。

会社・事業・社長には『どのようにするか?(手段)』の前に『なぜするのか?何を成すのか?(目的)』を正しく見定めることが何よりも重要です。

しかし、多くの方は、考えることが容易な手段ばかりに頭を使ってしまっています。

(まぁそれは、頭を使っているとは言わないのですが)

手段から考えるのではなく、まずは目的に執着して、ヒト・モノ・カネ・時間・情報を集中していくことが何よりも重要です。

『目的が良いと正しい方向へ進む、手段が良いと遠くまで早く飛べる』ということです。

僕の元に相談に来られる方は、結構④が多いのも事実です。

なぜなら、『サイトを作りたい』、『Webを活用したい』、『Web上で広告を打ちたい』というものは、概して時代に合った、非常に合理的な『良い手段』であることが多いからです。

しかし、目的が悪い。

そこに、良い手段であるWebを掛け合わせると、大阪から東京を目指しているのにも関わらず、福岡を飛び越えて沖縄、なんだったらフィリピンくらいまでかっ飛んでいってしまいます。

どうします?

その時あなたは?

大阪から東京を目指し、気付いたら言葉も文化も違うフィリピンにいる。

しかも、お金はなく、PCもスマホもない。

一緒に向かっていた仲間もいなくなっている。

さあ、どうします?

シンプルにその状況は嫌でしょう。

その状況になることは避けた方がいいと思いませんか?

だからこそ僕は、制作の相談をいただいても、多くの方に『NO』を突きつけているんです。

今、考えるべきことはそれじゃない、と。

そして、まずは良い目的にもっていく。

その次に、目的から考えられる最適な手段を選択していく。

その手段の中のひとつに、Webという圧倒的に強い武器があるだけの話です。

サイトを作ること、ブログを書くこと、Webで広告を打つことは目的ではありません。

そこを勘違いしてはいけない。

最近はもはや事業作りの工程をお客さまと一緒に考えることの方が多くなった。

一緒に考えて、良い目的をお互いががっちり掴んで、その上で手段=サイト制作や活用に入っていく。

そういうことです、大事なことは。

PS.このお話は黒田の完全オリジナルではなく、ユニバを立て直した日本のNo1マーケター森岡さんが本にて述べていることです。

マーケティングを学びたければ、とりあえず森岡さんの本全部読んでいったらOKです。

なんなら、経営者で森岡さんの本読んでいない方、絶対に損してるなと僕は思っています。

著者情報

黒田商会株式会社
代表取締役 黒田圭一
Web制作・運用コンサルティングに特化した専門会社。独立後、営業活動0、商談のために自ら取得したアポイント0で、20社以上のサイト制作・運用コンサルティングを半年間で実施。モットーは「皆がやっていない、誰でもできることをおこなう」。 Facebookでフォローする