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HPの制作案件が泥沼化(失敗)する理由
HPの制作案件は結構な確率で泥沼化しやすいです。
要因は複数ありますが、本日は『お客さま側がこれ言ったら泥沼化するよ』というものをひとつ紹介します。
それは『良いもの作りたいから納期は延びて構いません』です。
これ、お客さま言う方多いですが、絶対ダメです。笑
ダメ、ゼッタイ。
これを制作側が『そうですね、納期延ばしていいもの作りましょう』なんて言ったものなら、もう蟻地獄に突入していて這い上がることは不可能でしょう。
納期を簡単に延ばすと泥沼化(失敗)する理由
制作側の正しい回答は『いえ、納期は変えずに、決められた期限の中でお互い頭に汗かいて作りましょう』です。
もちろん、ケースバイケースではありますが、よっぽどのことがない限り、納期は変えません。
これは『納期を超えたらコストがかかってしまう』なんていう、誰でも思いつく理由だけじゃないんですよね。
そもそも人は、何か苦しいこと=脳に負荷がかかることをする時、期限が決まっていないとその対象から逃げる生き物なんですよ。
『納期がない=時間をかけるから良いものができる』
ではなく、
『納期がある=時間の制約があるから脳汁垂らして良いものができる』
なんです。
こんな当たり前のことが、HPの制作になったらぶっ飛んでしまうんです。
だから、泥沼化します。
泥沼化した先には、お客さま側も制作側も疲弊しか待っていません。
そうならないために『良いもの作りたいから納期は延びて構いません』なんてことは言わないでおきましょう。
『納期は変えずにいきましょうね』と言いましょう。
HP制作以外でも同様のことが言える
これはHP制作だけに限らず、パンフレット制作でもそうですし、クライアントワーク全てに当てはまることです。
個人的な話をすると、数年前注文住宅で家を建てたのですが、その時に、最初に打ち合わせ回数やスケジュールが明確に示され『打ち合わせが1回増える毎に3万円』というのが提示されたんです。
正直、僕はビビりました。
もし決められた期限内に終えることができず、打ち合わせが3回増えたらプラスで9万円かかってしまうんですよ。
でも、今考えると、その制約条件がないとわけのわからないことになっていたなと思います。
だって、Web制作も、注文住宅も、言い出したらきりがないんですもん。笑
当たり前ですが予算が決められているじゃないですか。
もちろん、僕の場合も家の予算がありました。
それなのにも関わらず、期限ゆるゆるで、妄想ばっかりしていたらとんでもないことになりますよ。
ZOZO創業者の前澤さんなら話は別かもしれませんが、我々は現実を見て、決めて決めて決めて、脳汁かいてやるから、最終的に納得感が出るわけですね。
注文住宅の打ち合わせはきっちり期限内に終えることができ、打ち合わせ回数のプラスはありませんでした。
打ち合わせでは『決めること』に集中しました。
やればできる!
良いディレクターは顧客を本当の愛で包み込み厳しく叱咤激励する
顧客を本当の愛で包み込んで厳しく叱咤激励するのが良いディレクターであり監督だと僕は考えています。
結局お客さまが買っているものは『おれはどうしたらいいの?』に対する回答と解決策ですから、最も重要視されることは『顧客をリードするプロジェクト管理能力』なわけですね。
▼参考記事
>>顧客が本質的に求めているものは何か?
そして、この『プロジェクト管理能力』は営業も経験していないとダメだし、技術面も理解していないとダメだし、顧客管理も、運営サポートも、もっと言うと部下を持った経験も必要だし、自分が部下だった経験も必要だし、非常に総合的なスキルが求められるフィールドです。
▼参考記事
>>Webディレクターは『クリエイターとお客さまのコミュニケーションエンジン』である
結果、できる人が少ない=制作会社に不満を持つ発注者が多い、という構図になってしまいます。
僕は自分で言うのもなんですが、上記をトータル全部まんべんなく経験しているので、制作において炎上したことがありません。
しかかることはありましたが、事前にわかるので、きっちり先に火消しします。
納期を簡単に1回延ばすと、2回、3回延びて、気付いたら泥沼状態突入していること結構あると思います。
ですので『納期は変えずに、決められた期限の中でお互い頭に汗かいて作りましょう』が正しいということです。
黒田商会の制作事例とお客さまの声はこちらからご覧ください。
今日も頭に汗をかきながらお客さまのサイト制作を進行中です。